My Favorite CDs

Dong Min Lim(イム・ドンミン)
S80469C rec.2019 My Runk:S

2005年のショパコンで3位のドンミン。韓国レーベルからの発売で全く話題にはなってないが、これは素晴らしいと思う。スケールが大きくシリアスで、かつ非常に内省的な演奏。フォルテは力強くも透明感があり、弱音も十分美しい。内なる感情の爆発のような演奏で、華やかな弟・ドンヒョクと比べると陰のドンミンだからこそ出せる音なんじゃないかとか思ってしまう。失礼ですが。特に2番はマイベストな演奏。シリアスなスケルツォが好きな人には非常におすすめ。ただし、4番は少し重いかな。

Ivo Pogorelich(イーヴォ・ポゴレリチ)
477 9993 rec.1985 My Runk:S

私が思うショパンのスケルツォ(1~3番)における諧謔性っていうのは、自虐的な嘲笑なんですけど、そのイメージに最も近いのがこれ。独特のリズム表現や歌い回しはポゴレリチ節なんだけど、この曲にはそれが嵌まってると思う。あと、ものすごく透明感があって音色が非常にきれい。粒の揃いがよく、クリスタルのように透き通っている。4番も独特ではあるけど、聴き応えがある。

Nikolai Demidenko(ニコライ・デミジェンコ)
CDH55181 rec.1989-1990 My Runk:A

諧謔性とかはあまり感じないけど、純音楽としての美しさが感じられる。デミジェンコといえば弱音とリリシズムが魅力のピアニストだと思うんだけど、実はしっかりフォルテも鳴らしてくれてる。デリカシーに満ちた演奏なので、スケルツォの美しさを堪能できる。

Wojciech Świtała(ヴォイチェフ・シヴィタワ)
CDB-006 rec.1997 My Runk:A

多少荒さはあるけど、バラードのようにシリアスで純音楽的に展開される非常に魅力的な演奏。男性的な力強さがあり、キレキレの音色も良い。とはいえ単調な演奏にはならず、メランコリックな表現もなされている。2番のコーダの激しさは圧巻だし、4番は自分の好きな方向とは違うけど、完成度の高さに唸る名演。

Partially recorded

一部収録盤

Witold Małcużyński(ヴィトルト・マウツジンスキ)
PRCD-1180 rec.1971-75 My Runk:B

2番を収録。YouTubeでたまたま聴いて、これはと思わされた演奏。古めかしく残響のほとんどない録音も相まって、鋼鉄のスケルツォとでも言うべき演奏となっている。ただ、時代が時代なので演奏自体は比較的オーソドックスな印象。同時に収録されているポロネーズ5番や幻想曲も中々良い。

Anatoly Vedernikov(アナトリー・ヴェデルニコフ)
COCQ-83656 rec.1973etc My Runk:B

2,3番を収録。これぞロシアピアニズムと言うべきスケールの大きい骨太な演奏。この演奏はそれに尽きる。……諧謔性…………?笑

 

Evgeny Zarafiants(エフゲニー・ザラフィアンツ)
ESSO10002 rec.2017 My Runk:B

完全に色物……なんだけど、嫌いじゃないというか、割りと好きなんだなこれが……。スケルツォは1,2番を、他にバラード1番とベートーヴェンの月光、告別を収録。エソテリックの30周年記念で作られたCDだけあり、馬鹿みたいに録音はきれい。それなのにこんな変態な演奏で良いのか……と少し心配してしまう。テンポや歌い回しはかなり恣意的で、たとえばスケルツォ2番は13:39もある。それでも、一応曲の世界観を壊そうとするものではなくて、曲の持つ本質的要素をものすごく過度に増幅させた感じ。たぶん。

Sergei Edelmann(セルゲイ・エデルマン)
OVCT-00074 rec.2010 My Runk:B

2番を収録。超重量級のスケルツォ。かつてのロシアピアニズムを最新の設備で録音するとこうなりました、というような演奏。とにかく重く、スケールの大きな演奏。

Vlado Perlemuter(ヴラド・ペルルミュテール)
BBCL 4138-2 rec.1971 My Runk:B

スタジオ録音のCDには3番しか残していないペルルミュテールだけど、ライブ音源で4番の演奏を残している。67歳ごろの演奏のはずだが、さすがに滋味深さを感じる良演。あっさりしている印象も抱かせるけど、まったく退屈さを感じさせない。良い意味で自然さを感じる。

Krystian Zimerman(クリスティアン・ツィメルマン)
0734449 rec.1987 My Runk:A

2番を収録。DVDより。バラードと同じように純音楽的に解釈されたスケルツォで、さすがに素晴らしい。個人的には、シヴィタワの上位互換な感じ。

Other CDs

※以下随時更新予定

Jonathan Shin'ar(ジョナサン・シナール)
30367 00992 rec.1995

Dina Yoffe(ディーナ・ヨッフェ)
PAMP-1036 rec.2008 My Runk:B

1~3番と4番の性格は明確に違うと思う。そんな4番の演奏で、比較的気に入ってるのがこれ。1~3番の演奏は個人的には軽すぎるように感じているが、4番ではその軽さが合っていて、憂いの中に淡い光を感じる。個人的には、もう少し瞑想的な空気が欲しかったところ。

Alexei Sultanov(アレクセイ・スルタノフ)
WPCS-4846 rec.1991

Gianluca Casciol(ジャンルカ・カシオーリ)
476 702-9 rec.2004

Eugen Indjic(ユージン・インジック)
CAL9368 rec.2006

Stephen Hough(スティーヴン・ハフ)
CDA67456 rec.2003

Nikolai Petrov(ニコライ・ペトロフ)
884385612566 rec.1989

Bernd Glemser(ベルント・グレムザー)
OC758 rec.2009

Jerzy Godziszewski(イェジ・ゴジシェフスキ)
DUX-0817 rec.1990-

Quynh Nguyen(クィン・グエン)
rec.2001 My Runk:B-

ここに入れるか悩んだけど……。4番しか収録してないけど、スケルツォの4番はこういう風に弾いて欲しいという演奏の方向性が一致していて、個人的には好きな演奏。軽やかで、スケルツォらしい諧謔性と奥行きを感じられる。しかし、ところどころ音の濁りとかミスがあって、技術的にはそれほど高くないようで、そこが残念。